私の震災対策
《私の震災対策》
私は、不動産賃貸の仕事をしている。これまでにいくつかの建物を建て生計を立てている。一貫してこんなことを考え実施してきている。神経質だからやっているのではなく、上述の技術者経験や震災情報から、得たときに機械的に準備しているものがほとんどである。
私は1990年代から、いくつかの建物を建築している。関東大震災からもう100年にもなる。「借金の返済が終わるまで変なことは起こるな」と念じながら建築してきただが、これだけは運である。居住者はこんな点では気楽である。
- 建物は敷地一杯には建築しない(環境と安全性)。
- あまり高いものは建てない(非常時に足で上り下りできる範囲、今すべて7階以下)。
- 落下を心配し、外壁にはタイルを使わない。一部に建物下部に石張りのものがあるが、設計士には落下防止の引っかけがあることを確認している。
- 複雑な建物形状にしないで、極力上から下まで寸胴にする(構造的に計算がしやすく、かつ強いはず)。極力壁を設ける構造にする。設計士には、建築の度に「震災時、当地で一番最後まで保つように」とからかっている。
- 敷地内には極力第一避難場所として空き地を設ける(駐車場を設置してある、変に指定された避難場所に動くより安全である)。
- 極力、地下室を設け、建物基礎をしっかり構築する。水が簡単に入らないように土台は周辺より少々高くする。自分の家の海抜も15メートルなどと把握している。
- 今や水道は、直結と言って市の水道管から蛇口までの間に貯水槽などは必要ないのだが、直結にせず貯水槽を設け、貯水槽の破壊がない限り循環している水が備蓄できるようにしている。電気が止まっても、コックで給水が出来る。管理や清掃でお金はかかるが仕方がない。
- 広い土地に複数の建物建築をする場合には、敷地内に七輪、練炭、たどん、家庭用ガスボンベ、などを備蓄している。お米は5キロの袋を購入し、必ず新しい袋を一つ持っているようにしている。敷地内には所帯持ちの人が多いから、他の人もある程度のお米などは所有しているはずである。数日はしのげる可能性が高い。
- 新潟の震災で、バールが欲しい等を知り、(鉄筋コンクリートなどの建物がほとんどで使うことは少ないかも知れないが)バールも数本購入してある。
- 敷地内には、露地も残しており穴でも掘り簡易囲いでもすればトイレには困らないように思っている。多少臭くても仕方がない。勿論、シャベルなども何本かある。
- 電球等は徐々に蛍光灯球やLED球に変更し、節電のために、家の電球は入れ換えを終わっている。
- 懐中電灯もLED式にほとんど入れ換えてある。通常電球のものは、時間が保たない、LEDなら少々暗くとも桁違いに時間が保つからである。ロウソクは太いものが何十本かある。電池も単一〜単四まで常に適当に予備を持っている。
- 買おうと思って忘れていた物は「飯ごう」である。どうしようかと思っていたものは「LED式ランタン」である。これらは各々、数個用意したいと思っている。
今回の震災で「テントと寝袋」も必要かなと思いはじめている。
建物のコストは増し収益は落ちるものもあるが、自己防衛や居住者防衛はこんな風にしている。こんな事が出来るのも、余裕がある土地を残してくれた先祖のおかげ、と思っている。こんなことで、今回の地震でも、あせることもなく、あわてて補給することもなかった。
《懸念していること》
こんなことなのだが、懸念していることはまだある。
- いざ非常時になった場合、こちらは家族だけである。
- 知っている人が水をもらいに来るかも知れない。むやみに供給はできない。アパートの居住者にでも水番をやってもらおうか。
- アパートの居住者に露地に穴でも掘ってトイレでも作ってもらおうか。
などと思っている。
《防犯》
数年前から敷地内に監視カメラを設置した。不届き者による小トラブルがあったからである。設置した結果、機能・コストなどに勘が働くようになった。その後、増設も行った。
効果の程は正確にはわからない。多くのチャンネルの画像などいちいちチェックはせず、何かあったときだけ見るからである。しかし、カメラの夜間のピントチェックをしていたところ定期的に訪れる不審人物を偶然発見し、警察に通報、張り込みで逮捕と言うことがあった。周辺で事件がある度に警察が確認に訪れている。