ジェネコン
工事を何回かやるに従い、ジェネコンというものがわかってきたような気がする。
ジェネコンはgeneral Contractorで総合契約者なのだが、
- 全体工事に必要な多くの下請け業者を要していて、とりまとめをするのが一番の特長だろう。
- 何事もそうだが、現場のトップが工事の良し悪しを支配する。現場は現場監督次第と言えるだろう。良い現場監督を得るに超したことはない。
- 大手業者は、大きく・難しく・新しい技術(工法)などの建築では使わざるを得ないだろう。しかし、そうではない場合には必ずしも大手が適切ではない場合がある。大手に発注すると、中小への丸投げであったりする。ピンハネされることになる。
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その後の保守でのジェネコンと言うものは(極めて?)弱い、と言うのが、これまでの経験での印象である。私にはこんな経験がある。
- 地域の中小ジェネコンで1000平米以下の建物を建築し保守段階に入ったので「保守段階に入ってので、今後の体制はどうなるの、保守への対応を教えて」と問うと、全然知らない業者を連れてきて「この人に」だった。当方は、ジェネコン下の保守部門を聞いたのだが、外部業者を連れてきた。昭和の終わり頃だったが、地域ジェネコンの体制はこんなものだった。その後10年ほどして、保守部門が別会社として発足しました、と言ってきたが呆れたものである。
- 日本有数の大手ジェネコンに建物を発注し竣工したので、同様な問いかけをすると「工事監督が私または副監督です」と言ってきた。それで「いずれ定年で居なくなってしまうのに、あちこちの現場を渡り歩いているのに」と言ったことがある。日本有数の建物なら別だろうが、通常の建物はこんな体制らしい。これにも呆れてしまった。
大手の場合も営業事務所があちこちにあるから、連絡はつくのだが、所詮機械的な連絡役に過ぎず緊急対応能力はないので役に立たない。
- わからないわけではないが、ジェネコンは竣工すれば終わりで面倒見も決して良いとは言えない。こんなことで私のような、零細賃貸事業者は、故障・設備交換・外壁塗装などなどジェネコンには依頼せず、設計士経由で専門の業者を探すことになる。変にジェネコンに依頼すれば、時間はかかり上乗せされ金も増す。こんな点ではジェネコンに大きな不満がある。多くの建物を建築しているのだから、もう少し何とかならないかと思うのだが、業界の悪体質と言えるのだろう。
- 竣工し金を払うと、その後の不具合などでの動きも鈍くなる。建物が竣工しても直ちに不具合などはわからない。5%でも支払いを残し1ヶ月後など初期不良がほぼ出きり、こちらが納得後残額を払うなどの方法をとろうかなどと思ったことがあるのだが、まだ実施したことはない。