様々な保守業者と悪徳業者
建物保守に入って、故障などで世話になる業者は、第1に上下水、第2に電気だろう。建物が10年など経過してくると空調機や給湯器などの故障も発生しだす。
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私は原則として、建物毎にジェネコンは勿論、使用機器をどの会社(製造メーカ名)がやっているかを一覧表で整理してある。
- かつ、そのメーカのサービスセンターを把握している。
- 最初の故障が発生した場合に連絡用の様式をつくり連絡する。連絡手段は今のところFAXが多い。以降の故障にはこの様式をパソコン上で再利用するので簡単である。
- 連絡する内容は、機器の品名、居住者状況(連絡先や都合など)、故障内容を可能な限り把握して連絡する。なぜ、こうするかというと当方と故障修理側の無駄な手間削減のためである。具体的な故障内容を連絡しておけば、サービス側は予め予想して部品などを持って訪れる。的中していれば、1回の来訪で済んでしまう。こちらも、修理費減となるし、サービス側でも無駄がなくなる。サービスマンは技能者であるから、見に行くだけの無駄なことが最小の方がよいだろう。
- 周囲には「三現主義(現場で現実的に現物を観察して)」で連絡するように促している。
- 簡単な修理なら、こんなことで済んでしまう。サービスセンターとも最初のFAX1通で、センターからもFAX、電話でぐちゃぐちゃやりとりすることはほとんどない。簡単なものである。
- これをジェネコンなどに依頼すると、多くの建物を扱い建物毎に機器など把握していないから、見に来て・把握して・業者に連絡し・修理させ・修理費を上乗せして請求する、となるので時間もかかれば金もかかる。緊急な場合にはいらいら度も高まってしまう。一般の修理業者も同様なものである。
こんなことで一番助かるのは振り回されるのが最小になる自分である。
- 保守系の業者で感心しているのは、ある給湯器メーカである。訪れる人もすばらしい。そんなことで、建物全数の給湯器一斉交換なども直接この業者に依頼している。
ある空調機専門の会社もこのレベルですばらしい。
- 故障で多いのは水回りだろう。上下水系はジェネコンに依頼することが多い、一般的に業者の質が高いとは思えないので、ジェネコン経由で責任を持たせているつもりである。
- 電気業者は、別のところで記述しているように昔からの当方の指定業者である。
- ジェネコンの動きだが、地域業者の方が良いだろう。大手ジェネコンはどうも動きは鈍い。
- エレベータ業者だが、この質は良いとは言えない。日本有数の売上の企業グループに居ながら不思議でならない。
老人を騙しての建物の修理詐欺は後を絶たない。まあ、周囲にこんな業者は居ないのだが、その芽はある。
- 「こんな状態だから、故障しますよ」と建物所有者を脅すことである。建物所有者には素人が多いだろうから「それでは」と放置しても問題ないものまで修理を依頼してしまう。
なじみの業者ですら、こんな軽口が癖でペロリと出ることがある。建物所有者に正確な判断力がなければ仕方がないが騙されることになってしまう。
- 気の利いた業者とそうではない業者が居る。何か依頼したときに、依頼の周辺事に対して、サービス心が少々あり、また定常的に仕事を得ようとするならば、手間がほとんどかからないならば「ついでにやっときましょうか」程度の言葉を掛けてくれる業者は有り難い。ところが、そうではない業者もいる。
- ある物を特注で依頼した。その取付には少々のフレームなどが必要である。ところが、その業者はそこまでは何もしてくれる様子もない。そこで、自分で別業者を探し、取付具を手配したことがある。古い事業者には結構こんな人が多いのだが、これでは商売は発展しないだろう。
事例は別に示すことにしよう。