その他の催し
こんなこともやっている。
ホール開業後間もなくして、訪れた人と妻が話していると、
- 習っているのだけれど発表の場が少なくて、という話を聞いた。確かにそうである。音楽大学を出たり、普通大学でも優秀な演奏者は居たり、そうでなくても習っていたりと言う人は多いのだが、習い事教室の発表会などは年に1回などである。
- それではと言うことで、妻が中心になり、そのような方々に集まっていただいての音楽会を開催することにした。最初は苦労して演奏者を探したような記憶がある。それが偶然に新聞記事になった。そんなことで、この音楽会は一挙に立ち上がった。
- 演奏時間は10分ほどで、10組程度を目安に演奏者を集め、実施していた。時期的には季候も良く、こちらも忙しくない時期と言うことで5月や10月に設定した。最初の頃は、5月には2日間、10月にもと言う具合で年3回などもあり、定例として5月10月の年2回の開催を続けてきたが、10年ほど経過した時点からは年1回として10月に実施している。もう40回ほどになる。
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開催頻度は減ってきたのだが、こんな事情があるようである。- まず、地域で同じようなことをやる人が出て来たことである。楽器店などである。ホールをお貸しする人も段々と楽器店が絡んでいる発表会を持ちはじめている。
- 同じ人の集いとなり、新しい参加者がなかなか集まらなくなってきたこともある。
- こちらも段々と年齢を増し、つらくなってきたと言うこともある。
- 妻は、募集から何から何までやってる。私は当日のホールオペレーション程度の手伝いだが、プログラムの作成などで結構主婦の片手間仕事としては大変である。プログラムの作成には演奏者からの情報が必要だが、期限を守ってくれない人が居ると、仕上げられず、一番遅れた人の影響を受けてしまうので苦慮している。遅れた人は、自分だけ遅れるのはと軽い気持ちで居るのかも知れないのだが、こんな態度の人には困るものである。
ジョイント発表会もやっている。
- ピアノの先生と話していると「生徒が少なくなって来年はできるかどうか?」などと話を聞くことがある。それはそうである。音楽大学出身者も増え、一方では先生も年齢を増し、先生の旦那さんの転勤もあり、などという環境で生徒数の多い先生ばかりではない。
- では、と言うことで前述のコンサートと同様にジョイント発表会をやることになった。ここには他流試合を求めてくる先生もいる。
- しかし、これも結構苦労がある。先生方や生徒さんの環境の違いである。ある先生や弟子は高度である、別の先生はそうではないと言うような違いがあり、それを組み合わせると不和が生じる場合がある。ある程度は仕方がないこととは言え、そんなことで妻はそれらの方々の相性を検討しながら、組合せをつくっている。
これも前のコンサートと同様に続いている。
上の二つは、訪れる人の事情をお聞きし「それならばホール持ちだからお手伝いしようか」と言うことで開始したものである。当方収益に影響するほどのものではなく、まあ先生方の支援仕事と言えるだろう。しかし、ホール経営を開始ししてから約20年我々もくたびれてきた。そんなことで最近から、ある女性の方々のお手伝いをいただきながら何とかやっている。