音響の改善

 ホール設計時に、小ホールで残響が長い風呂場のようになるのはいやだから、抽象的だが「残響は短く」と設計士に言った。ホール客席周辺には吸音板が設置され、残響時間は約0.3秒位となった。
 その数年後50代半ばに私にはこんな経験がある。1000人以上収容できる音楽ホールでの講演の録音時のことである。ホールで講演者の話は、よく聞き取れていた。講演内容を文書化しなければならないので、録音を家に持ち帰り聞いてみたところ、モワモワとして聞き取れない。大きなホールとはこのように残響が多いものかと思った。同時にこのような会場ではマイクを直接拾わなければと思った。講演者から原稿をもらっていたので、それを中心にまとめることが出来たので問題はなかったのだが一瞬ヒヤリとした。

 改善結果は半年後ほどには報告できるかも知れない(2012.6.1)。