PDCAと5W1Hと4S

という段階がある。反省と対策を併せて反省(See)という人もいる。これを、PDCAサークルという。誰でも知らず知らずにやっている。しかし、知らずにやるのではなく、強く意識してやることが重要である。
 更に、物事はこんな単純にPDCAとなっているのではなく、DからPへ戻る場合もある。各々の中にも小さく部分的なPDCAがある。

 地域の団体で「反省会」と言うことが頻繁に行われているが、実態は懇親会やご苦労さん会である。本当の反省会ではないから、私はあまり出席しない。虚しいのだ。懇親会と書いてあれば割り切って出席する場合もある。本来、反省会は計画会と同様に重要なのだ。

 新しい・大規模・精緻な仕事ほど計画が重要になる。計画段階(源流とか川上という;逆は川下)でどこまで緻密に考えているかが、後の実行のスムーズさを決定し支配してしまう。簡単なことは、行き当たりばったりでも何とかなるが、新しい・大規模・精緻な仕事はそうは行かない。地域の多くの仕事は、慣習的であり川下どたばた対策であり多少複雑なものでも文書(計画書など)はほとんどない。逆に言えば、地域人間は新しい・大規模・精緻な仕事をスムーズにやるように訓練されていない。

 計画を精緻にということは、まず、仕事の終わりまでを考えるだけ考えるという「急がば回れ」を実行することでリーダーに勇気(やるだけやって遅れたら仕方がないと覚悟すること、または一部をカットして納めること)が必要である。勇気のないリーダーは「急がば急げ」即ち、計画も満足に行わず実行に入る、をやる。手戻りなどが多くなり混乱する。混乱で済めばよい方で、完全にやり直しになる場合もある。しかし、地域でこんなことはあまりない、多少混乱しても何とかやってしまう。逆に言えば、その程度の事と言える。冬山と気候のよいときのハイキングは全然計画精度も準備も違うことは誰でも知っているはずなのに。
 メーカにいて、技術部門で中年以降、生産性・品質向上の仕事を中心としてきたので、何事もこんな目で眺めてしまう。
日常の小さな事ではいちいちこれを確認しない。なぜならば、お互いの常識の中で常識的にそれを判断しているからである。日常の小さな仕事でいちいちこんな事を確認していたら時間もなくなる。そんなことをしている内に小さな仕事は終わってしまう。お互いの熟練やインターフェースがそれを省略しているのである。
 しかし、精緻な仕事・切迫した仕事・大きな仕事・難しい仕事・新種の仕事などでは、それらを確認しておかないと食い違いを起こす。こんな仕事の場合、工程表や分担表などを綿密に作成して仕事を進める。昔、多人数で仕事を分担し実行する技術者だったので、このようにしなければ管理も何も出来ないので、そのような習慣がついたのである。これは私にとっても非常によいことだった。しかし、一般的な人と接していると、この習慣がない。その結果、何度会議をやっても、口頭でぐちゃぐちゃ、次の会議では後戻りなどなどでいらいらする。文書をベースで進めなければ同道巡りや回り道が多くなる。

《この実行には以下も考えなければなりない》(4S)