痔瘻
《76歳6ヶ月》
- 1年程前に肛門に小さないぼ痔が出来たと思っていた。痛くも痒くもない小さなものである。それで放置しておいた。10月旅行に出かけたら悪化し痛みと腫れが出たので「これはまずい、ひょっとすると19歳の時にやった痔瘻かも知れない?」と医者に行ったら案の定痔瘻だった。考えてみると痛みはなかったのだが、臭いがあってそれに気付かなかったのはうかつだった。ただ、気付かなかった原因は12年前に手術した前立腺癌の影響で老化とともに徐々に失禁が増え最近はパッドを常時つけている、漏れている尿の臭いかと思っていたのだ半年ほど前から臭いが強くなった。強くなったのは痔瘻原因だったようだ。斜めに座っていたら腰痛も起こした。76.5歳の日帰り手術だった。痔瘻なので完治まで後々手間がかかる。
- 私の場合19歳で痔瘻をやり、入院し手術した。脊髄への下半身麻酔での手術で入院期間は1ヶ月だった。この時は3手術室から帰ってきて3時間程で麻酔が切れ歩けるようになったので看護婦を呼ぶこともなく一人でトイレに行き看護婦さんから驚かれた。痛みもなかった。それ以降手術などでは自分の身体は痛みが来ない身体と思いはじめていたが、その後の前立腺の摘出・肺腺腫などでも痛みは全く来なかった。
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今回は、個人開業医の評判を聞き訪れたところ「即日帰り切開手術」となってしまった。
- レントゲンなど少々のチェックをして、
- 肛門脇に麻酔(足までしびれ歩行は出来なかった)
- 30分程して切開手術
- ベッドに戻り、3時間程休憩、その間尿の出始めを確認、麻酔が切れ近くの薬局に薬をもらいに行き、受け取り10分ほどの家へ歩いて帰った、と言う状況だった。
- 薬は軟膏、化膿止め・痛み止め・胃腸薬・整腸剤、ガーゼは病院から渡された。
- 病院は、翌日・土日を挟んで月・週末・その後は毎週末というペースである。
医師から肛門に出来た瘻の穴にはループ状にゴムを通してあり、ゴムによって他に走った瘻穴は治癒するだろう。治癒後もう1回完治手術、その時期は1-2ヶ月後と聞いている。
- 以前と比べると随分と簡単になったものである。医学や薬の進歩を感じる。