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0-7
4/6-13 |

図だけは同じものを掲載しておく。
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私の利き目は右であり、左は補助眼である。今回は補助眼にヘルペスの影響を受けた。
《入院前と入院期間中》
- 4/1-6:左眼まぶたが腫れたので眼帯をし始め、入院後の10日頃にカサブタもとれはじめ、眼帯をはずしたので視軸のズレを意識しはじめたのはこの頃である。この間テレビは見なかったが、片目(右眼)で結構本は読んでいた。
- 眼帯をとり、トイレなどに歩いて行くと変である。私の利き目は右であり、右主体に見ているからボーッと見ていれば像がはっきり2つ見えるわけではない。しかし、補助眼の左眼の像も入っているから、目まいがするようで変である。平衡感覚の弱い人なら歩けないだろう。
- 左眼をつぶれば片目だが右眼でまあ正常に歩ける。逆に左眼だけを開け歩こうとすると、右の方に身体が動きそうになる。病院のベッドに寝ながら天井の梁などを基準に観察してみると、理由は左眼の視軸全体が下がり、更に右側が落ちており、10-15度ほどの視軸の回転が起こっているからであった。
- 皮膚科と眼科医師にも視軸の狂いを報告したのだが、ほとんど何の反応もなく聞くだけである。私としては、徐々に直るのだろう、と考えるほかはなかった。こんなことだから快復時間を問うこともなかった。問わなかったのは、老人になりいろいろな病気にぶつかったり人の病気の話しを聞いていると「動物の身体の複雑性が益々わかり、先生でもわからないことが多いだろう、あまり突っ込んで聞くのも申し訳ない」と言うように思っているからである。
- そんなことで4/6-13の1週間の点滴入院後ともかく退院した。
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《眼の劣化など》
高校時代に左眼が急に近視になり、50代からはメガネの種類も増え、70歳頃には3種類(遠・遠近・中近と予備)など持つようになり、今は固定の60cm追加の4種類、更に加齢黄斑変性に気付き、75歳位では1.0位までしか矯正できなくなり、老人の眼とはこんな風になるのかと自覚した段階だった。それに今回の帯状疱疹で眼にダメージを受け、影響が一時かどうか?ちょっと苦労している。
最近は評判が良いと思っている眼鏡屋でメガネはつくっている。いくら合わせても1.0位しか合わなくなった。無理して合わせるのは疲れるので合わせはある程度にしている。メガネをつくるための検眼と一般的な視力検査は全然違う。病院も眼鏡屋もピンキリ、メガネづくりは良い眼鏡屋での検眼に限る。良い眼鏡屋と言っても駄目検眼者も居る。
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視軸のずれ
実線:右眼(正常)、点線:左眼
(顔のねじりと逆方向に視線がねじれる)
- 正常なのは左図の状況である。
- 左眼の視軸異常を起こした当初状況では顔を真っ直ぐにしていても右図状況の異常状態であった
- 顔を右に傾けると、視軸は左図の正常な方向にかなり戻った。
- 顔を左に傾けると、視軸はよりズレが大きくなるように動いた。これは直感的には逆方向のねじれである。
いろいろな人に聞かれたので、わかりやすく言えばこんなことである。
- 階段などを見ると左右の視軸が上下かつねじれてズレているので、階段の段数が昇る時も降りる時も倍に見える。利き目は正常に見えているが、左眼の斜めに傾きズレた像が別に見えるからである。
- 明るい外の景色など見ると、利き目の像は強く入っていて左眼の像は見えるほどには感じない。しかし、ズレている像も入っているので、目まいがしているような感じになっている。片目だけが極度に合わない乱視入りのメガネをかけている感じである。
step5 目線と左右の眼の像のズレ
(顔を正面に向けながら)
| 目線は左に | 目線は正面に | 目線は右に |
目線は上に | △ | ○ | ○ |
目線は水平 | △ | ○ | ○ |
目線は下に | × | ○ | ○ |
○=まあよい、△=少々ずれる、×=大きくずれる
視軸だけ向けて左下を見ようとすると、左右の視軸が2-3秒で合ってくる。段々と合う時間が短くなってくる感じ(5月中)。
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視軸のズレがどんな快復経過を辿ったかをまず書いてこう。
- step1(入院から約1週間=退院):入院中に気付いた。
- ズレは前述のごとく左の視軸全体が落ち、更に右側に10-15度ほど落ちている状況である。
- 皮膚科と眼科の医師には1週間ほどの入院期間中に3-4回視軸の報告をしているが、特に反応はなく聞いているだけであった。こちらも腫れているのだから、こんなこともあるだろうとの認識だった。
- step2(退院後1週間):退院してからは家にある家具や鴨居や敷居などの直角や並行が症状把握に役立つ。退院後、より具体的に観察してみると、
- 顔を右に傾けた場合は、左右の眼視軸に狂いは減るようである(正常状態)。
- 顔を左に傾けると、右眼視軸は正常だが、左眼視軸は逆に右に傾く。もっと顔を傾ければ、更に左眼視軸は右に傾く。傾きは逆方向に大きくなるのである(異常状態)。
- 左眼下の鼻に近い位置を軽く押さえると、視軸は少しは直る。眼球の上の腫れが眼球を押し下げているようでもある。顔の左傾きで右回転のねじれは不思議だが、顔の左ねじれに対して眼球のねじれがついてこない緩みか神経の麻痺が生じているように思える。
- step3(退院後2週間):
- 毎日のごとく何かの折りに顔を左右に傾け同様な観察をしていると、顔の右方向けの場合は視軸は一致方向になるのはstep2に同様である。
- 左に顔を傾けた場合は、ズレが小さくなった。
- step4(退院後3週間):
- 左に顔を傾けた場合は、ある程度の方向けまでは角度のズレを増すが、ある程度のズレ後そのズレが修正(左右の視軸が一致)、更に傾けるとまたズレが生じというような、複雑な繰り返しを起こしはじめた。具体的には左図の「異常→正常→異常→正常」のように推移するのである。この時は「まあ、好ましい方向、治りつつあるのかな」と思った。
- 左に顔を傾けた場合は、ある程度の方向けまでは角度のズレを増すが、そのズレが修正されなくなり(左右の視軸が一致)、更に傾けるとまたズレが生じというような、複雑な繰り返しを起こしはじめた。この時は「まあ、好ましい方向、治りつつあるのかな」と思った。
- step5(退院後4週間):同時にこんな観察も可能になった。
- ズレが小さくなったことで、今度は次表のように、どの方向が見やすくなったのかを観察できるようになった。
- 視線を左方向に向けた場合は、視線が数秒かかりながら徐々にある程度まで合って行く、と言う感じであり、完全にはまだ一致しない(5/10)。
- しかし、視軸に無意識(=ほぼ完治)になるには時間がかかるだろう。
- この間全般に対してだが、
- パソコンは徐々に使えるようになった。本なども見やすくなった。しかし、視軸を合わそうと眼が働くので眼の筋肉的な疲労は継続している。良し悪しはわからないが、訓練だと思ってある程度は眼を使うことにしよう。
- 痛みと言えるものは退院後3週間ほどでなくなったが、痛み直前の刺激感はまだ眼にはある。
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- 左記現象は、不思議だから落ち着いたらもう少し考えてみようかと思う。眼球の奥に映る像は左右上下が逆さであるのだから、そんなことも考えなければならないだろう。
- カメラレンズのあおりのようなことを起こしている可能性もある。カメラは傾けて撮影すれば、画像も傾いて映ってしまう。しかし、人間の場合顔を傾けても、平行面は傾かずに水平を保つ。素人にはわからないが、視神経と平衡神経が相互作用しているように思える。それが崩れてしまうと言うことなのかも知れない。
- 最後の数年「星の写真」でも楽しもうかと、いろいろな調査や機材(カメラ・小さな赤道儀など)準備をしている真っ最中に帯状疱疹が重なり、光学的にもいろいろなことが頭を巡っていたので、こんな記録になった。
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その後 |
《別の病院や整体で》
- 5/2 T2病院眼科医から「眼にヘルペスはなくなったから、もう通院不要」と言われる。
- 実は入院中にこんなことがあった。私は加齢黄斑変性でK1病院眼科に年2回ほど通院してチェックを受けている。これが丁度入院とぶつかり1ヶ月後の5/9に延期してもらっていた。K1病院の検査はT2病院以上に検査項目を実施しているので(眼底検査・網膜検査・通常の近視や乱視検査)、こちらで検査を受け、医師に帯状疱疹と視軸の狂いについて報告した。医師は「(自分の経験上では)そのような事例は聞いたことがない」と言っていた。また帯状疱疹では黒目に傷を受けることがあるが、それはないので大丈夫でしょうと言っていた。黒目に傷?それはT2病院では「ヘルペス存在検査以外」は聞かなかったことである。
- 5/10 整体に行った。内分泌や血液とリンパから身体を整えようとする整体なので、受けながら整体師と帯状疱疹と影響を話した。整体師にとっても視軸ズレは初耳だったようだ。ただ、疱疹を煩った段階から出る痰がちょっと変わった。額から左頬への帯状疱疹と言えども、身体全体にヘルペスは巡り、近いところほど大きな影響を受けているのだから、近場のリンパや肺などへの影響は下半身以上に大きいだろうという点では、同じような見解だった。
- 5/26 視軸ズレと眼だけ左を向けた時の左右の軸の合う時間は気にならなくなった。左眼の奥から来るような痛みもなくなった。左の眼球を指で軽く触れた時の痛みもかなり軽減された。こめかみのブヨブヨ感も軽減した。しかし、左眼が1週間ほどゴミが入ったようにゴロゴロしていて、液体の売薬目薬を挿し続けている。左眼の上部のまゆ毛付近にはまだ痛みや痒みが残っている。
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退院後1ヶ月半ほど経過して、やっと遊びもできる気分になってきた。5/24は12000歩ほど歩いた。退院後最初の5000歩越えだった。 |