腰痛と身体の固まり
- 六十代半ばの頃、私より10歳ほど年長の人と話していると「貴方はまだよいだろうが、私の年齢になると身体が固まるんだ、朝起きる時なんかベッドの上でストレッチして起きるんだ」と聞いたことがある。70歳の声を聞くようになり、70歳を過ぎまさにそのようになってきたのがわかった。
- 老人になるととにかく身体の固まりが早くなる。寝ている、椅子に座っている、しゃがんで庭仕事している、パソコンを使っている、自動車に乗っている、などなど身体が動かない状態を少々長く続けていると身体が知らない間に固まっている。
- 意識して固まらない間に姿勢を変えるなども忘れてしまう。忘れてうっかり急に動くなどすると運が悪い場合は、腰痛などを起こす。椅子から急に立ったり、夜急に起きてトイレに行くなどである。机などに手を添え手の負担を重くし、腰の負担を軽くし立ち上がる。朝起きるときには、少し布団の上で手足腰を動かしてから立ち上がるなど工夫が必要になる。
- 一つだけ厳重に守っていることがある。くしゃみをしたくなったときには必ず「机などに手を置き手に体重をかけて腰の負担を軽くする」である。それでも上述のようなことで年に2回ほどは腰痛で苦労する期間がある。
- 最近「ハッ!」と気付いたことがある。街を歩いているときに、こちらから声をかけるのではなく、人から声をかけられ気付くのが多くなったことである。人に無関心になったわけでもないのに何故、と考えてみたら、どうもこんなようである。歩く時に、2〜3メートル先などを見ながら歩いているのだ。目線は下に、頭も前に倒れていて、そんな状態で歩いているのである。腰に負担もかかっているはずである。これからは少し遠くを見ながら歩こうと思っている。しかし、これも一方では危ない。今度はけつまずく危険を増すからである。もっとも一つ理由がある。もう死んでしまったが、小型犬を飼っていて、犬を観ながら散歩していたから、その癖がついたようででもある。犬は老齢化していてトボトボ歩く。しかも、犬の眼も悪くなっていて危ないので足下の犬を見ながら歩いていた。
- 若い頃は、少しばかり腰痛を起こしても、数日気をつけていれば直ることも多かった。ところが60代半ばからはそれでは直らず、医者や整体に通わないと直らなくなった。早めの措置が何といっても一番である。