- おかげさまでと言うのか運良く、65歳位までは薬にはご縁がなく来ることが出来た。40代後半に一時蕁麻疹に悩まされ薬を2年程使ったが、ある食材アレルギーという原因の自己発見で、薬は不要になった。65歳位になり、健康診断で甲状腺の亢進があり、薬を処方されることになった。更に、70歳位になって「そろそろ血圧降下剤を!」と言うことになった。こう言うことで間もなく後期高齢者という今2種類の薬で1日2錠である。これは76歳になってもそのまま続いている。
- ところが、血圧降下剤をもらい始めてから,薬の副作用と言うものが気になり始めた。
- 1週間ほどして口の中に粕が溜まるような感じがして来たのである。
- それが段々とひどくなり、1年後位には痰がひどくなったのである。タバコは吸い続けていたが、1日に5本以下であった。
- 途中で,先生に口内異常を聞いてみたのだが「そんなことはないでしょう」と言われた。
- それでこの時は、副作用も様々だろうから、もう少し様子を観てみようなと思いそのままとしてしまった。そんなことで2年経過してしまった。薬を変えたらより悪化、元に戻した。
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しかし、状況は徐々に気になるようになってきたので、薬の副作用についてインターネットで調べ始めた。考えてみれば当たり前だが、
- 人個人というものは多種多様な特性を持っている。遺伝子が違うのだから当然だろう。
- 同類の病気ですら多種多様である。
- 薬も多種多様である。増して、後発医薬品(ジェネリック)があり更に増えると言うこともある。ジェネリックはほぼ同じとは言え、微妙には違い、その方がよい人も居るかも知れない。
- そう言うことで「病気治療に1対1で対応する薬なんかあり得ない、最適な対応もなかなか発見できない」と言うことが言えそうである。
- 薬を飲むと言うことは、身体に変調を与えることであり、病気を治療する一方で必ず個人的に違う何かの影響がでる、それが副作用である。
- 複数の薬の間の相互作用だって厳密にはわからない。こうなれば、医師も厳密にはわからない、医師以上に専門の薬剤師だってわからない。
- 処方された人が,自己観察・自己分析するしか方法がない。その能力がなければ、どんな副作用が出ても医師や薬剤の指示に従うしかない。
となるのである。
- こんなことで、血圧が高い、甲状腺亢進は受け止めるとして、
- 現象として ・・・何故,痰や咳がひどいのか?
- 内部原因として・・・体質なのか?老化なのか?
- 外部原因として・・・薬の副作用?、その他食事や環境問題?
などで、自分なりのいろいろやり、頭を回転させているのである。ただし、神経質になっているわけではない。
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- 原因発見のために、影響要素は減らし、シンプルにしなければならない。そこで、1日数本になっていたタバコもやめてしまった。
- ところが不思議なことに中断したら、痰が増え始め、それを押し出そうとして咳も増え、口も荒れと言う感じが強まった。
- 過去のタバコの残滓は肺の中に一杯残っている。完全に吸わなくなったから繊毛による残滓の押し出しも強まったかも知れないなどと思ってインターネットで調べてみると、そんなことを言っている医師も居る。
- お婆さんはぜん息持ちだった。秋や冬のゴルフなどで寒い外気に触れると一時的に痰や咳がひどいことがある。夏の空調の冷気もどうも影響しているようにも思える 。
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- 薬局に行った。ジェネリックでよいですかなどと言われたので中年の女性の薬剤師とこんな会話をした。
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私 :人はジェネリックでも同じと言うけれども、分子構造が少々違うのだから全く同じとは言えないのではないのか?
薬剤師:ジェネリックにも2段階あって、ほぼ同じというレベルと、もっと違うというレベルがある。
私 :そう言われれば私も納得出来る。
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- あるところでベテラン先生に講演会で会ったのでこんな質問をした。
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私 :老齢化と共に薬が増え、副作用やその複合作用が気になっている。そのようなものはわかるものなのか?
先生:副作用も一部の人相手の検証であり、その複合作用はメーカでも何の検証もしていない。
医師も薬剤師もわからない。おかしいいと思ったら、まず(致命的でないならば)薬を半年・1年とやめてみることだ。
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- あるところで薬開発に従事している若手技術者に会ったので、こんな会話をした。
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私 :原子には原子核というものがある。薬分子にもそのおおよそを支配する分子核のようなものは概念的にないのだろうか。
技術者:それはブラックボックスでしか捉えられない。
私 :(上のような話しをして)加えて体質もあるのだから、副作用や複数の薬による複合作用もわからない。
技術者:遺伝子を含み三段階の要素チェックを研究している。
いろいろ必死にやっているのだが、無限に近い組合せになり、この人・子の病気にはこれと言うビタッとしたものを見つけるのは非常に難しいはずである。
ある程度は薬に期待しても完全に期待するのはそもそも無理と言うことではないだろうか。
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