開業医の通信網
開業医の先生と大きな病院がコンピュータ通信網でつながっている?
- 74歳を過ぎた最近、開業医S医院とTr病院の通信網による連携に驚いた。更に2017年6月肺腺腫でTr病院に入院したとき今は国家的なデータベースが出来ていて加入している病院はそこにアクセスできることを知った。考えてみれば当たり前のことだが、データベースが出来ていれば病院が変わった場合など不要な再検査や措置など無駄は防ぐことができる。
- 私はK病院でも健康診断を受けることがある。こちらでは2005年に前立腺癌の手術を受けたので,その後健診を開始したものである。
その後、事情で2010年頃、Tr病院での健康診断に変わり検査を続けている。Tr病院の分院が近くにあり便利であるので時々精密検査などでお世話になる。
こんなことで、最近Tr病院とパイプを持っている近くのS医院を今後の先生にしはじめた。その先生はTr病院でも当番で診察しているという。
-
そろそろ近場の先生にと思いはじめたのは、年齢も経て
- 1時間ほどでも中央の大きな病院に通うのは大変(足腰はまだ大丈夫とは言え、往復の電車混雑に疲れる、時間的に疲れる、患者さんの多さに疲れる、複雑な会計までの病院システムにも疲れる、など)
- 身体も年齢的な総合ガタに、あちこちに固有ガタが来ており、顔見知りになり総合的な付き合いになる先生が必要なのは明らか、
- 前と同じ理由で、今更多少おかしくなっても、あまりに神経質になることもない、様子を観ながら適切な病院への紹介をいただける先生がよい、+
などからである。
-
- そんな先生に通い始めたのだが、そのS医院には呼吸器の先生も来ていて、肺気腫の精密検査をすることになった。
- パソコンをたたきながら、S医院の先生が紹介状を書いてくれたので、それを持ってD病院を訪れ,検査日を予約し検査してもらった。検査結果は、後でS医院に送ってくれるという。紹介をしてもらった時にTr病院の健診カードを見せたので、番号などはS医院のパソコンに収まっているはずである。
- 2週間ほどしてS医院を訪れた。先生がパソコンを操作して画像を見せてくれた。この内容は「肺気腫」で示すごとくである。
- ところが先生が、気になる個所があるので更なる検査を言いはじめそうになったので、先生に”前から指摘されているところがある”と言うと、1年半ほど前のD病院での健康診断の時の画像をあっと言う間に検索して「前と同じ状態ですね、大丈夫そうですね」と判断したのである。
-
通信網などに多少知識ある私としては、こんな風に思ったり、驚いたりしたのである。
- 少なくともS医院とTr病院はオンラインでつながっていると言うことである。つながり方が、定常的なのかどうかはわからない。ディスクなどでデータがS医院に送付されていることはないと思う。何故ならばディスクでは臨機応変に過去のD病院データをS医院で見ることは出来ないと思うからである。
- つながっているのは、S医院の先生がD病院の当番医でもあるので、見ることが出来るのかも知れないと言うことなのかも知れない。
- あるいは、S医院の先生だけに検査単位で特殊なパスワードなどが送られ、特別な閲覧が許されるのかも知れない。
- D病院のコンピュータなどがどうなっているのかはわからないが、恐らく自前のもので、クラウドなどではないだろう。
- しかし、患者側としては壁がある病院間や先生間に気を使いながら「前の検査データなどをもらってきて、新しい先生に見せ、また返却する」と言うような手間が省ける点では、気持ち的にも時間的にも、ものすごく有り難いことであると思う(前立腺癌手術で経験した)。なかなかそうはならないだろうが全病院間でこんな連携が出来ることを願いたい。
- できるならばだが、「ここまでの連携が出来る開業医を選んだ方がよいと言えそう」と強く思ったのである。