買うときは
買うときのチェックポイントだが、
- アンプの価格帯である。数万円から50万円などもある。普通の人が楽しむためには(値引きされて)10万円程のもので十分そうである。
- 5.1チャンネルなどと書かれているものがある。昔の単なるステレオは左右のスピーカによる2chだが、これに中央1、後2と後ろのウーハ0.1(低音だけを受け持つので1にせず0.1としているのだろう)を加え5.1と言っている。聞く人はスピーカに取り囲まれるからサラウンド(sorround)である。マニアでなければ5.1で十分だろうが、7.1までは程々のものでも可能なものが多い。
更に、7.1などは横にもスピーカを置く。9.1などもある。上下に置くものもあるらしい。一般的に売られている物はこの程度だが、際限はなさそうである。
ディジタルのテレビ電波も5.1などとなっているらしい。
- ドルビー(Dolby:発明者の名前)なども書かれている。これはノイズを減らす方法である。一口にドルビーと言ってもいくつものバリエーションがある。音響装置にはこの内のいくつかが組み込まれている。内容は完全に専門的で一般の人が理解できるのは原理の上面範囲だろう。
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- 音の圧縮というものがある。まともに音を記録し送ろうとすると膨大なデータ量になるので、いかにデータ量を減らして記録し送るかというものである(画像や動画でも圧縮はある)。
- CDなどの媒体は700MBと言う有限だし、電波やケーブルで送るにせよ情報量は減らした方がよい(車を減らして道路上の車の混雑を防ぐようなもの)ので様々な工夫をしているのである。
- 昔は、ある一瞬の音のサンプル(音楽CDでは1秒間に44100のサンプルをとる)だけを対象にして圧縮していたはずだが、今は高速の記憶装置(メモリー)が安く・大容量になったので、ある時間幅での圧縮、高音・中音・低音など音域を分けての圧縮などもしているらしい。
勿論、聞かせる場合には元のものに戻すことになるのだが、完全には戻らない。
- ドルビーでは、ノイズ削減だけではなく一緒にこんなこともやっているらしい。
全くの蛇足で申し訳ない。ある時からカラオケもバック演奏の音程調整ができるようになった。音程を下げると一般的にはレコードを遅く回転するようなことになるのだが、ところがディジタル技術の場合には正確簡単にこれが出来る。クロックを遅くすればよいだけである。極端に低くすれば、間延びし拍子抜け息切れしてしまうだろうが、少々だから影響ない範囲なのだろう。
半音下げると言うことは、前の音を1.059463で割った値(0.9438を掛けた値)であるから元の音から6%位下がり、時間は逆に6%伸びることになるのだろう。しかし、カラオケ装置にはこんな機能があっても、音響装置にはないだろう。
- 「Equalizer」と言うものも組み込まれている。例えば低音を大きく、高音は小さくなど調整でき、好みに音をつくれるのだ。Classic、Jazzなどで機械的にある値に簡易的に設定してくれるものもある。自分の好みのものを作成もできる。高級機なら自由に出来るのだろうが、あるパターン選択になっている。私など古希過ぎの爺で、聴力は低音20db、高音部では40db、その間は20→40と徐々に劣化などと言われているから、高音の増幅率を上げておかないと正常には聞こえないはずである。
- 「Phone端子」があるものがある。マイク端子はないが「マイクアンプ」を買いえば一人カラオケはできる。安いものは数千円である。Phoneと機器間の信号のレベルはラインレベルとは違うので、こんな端子も用意されている。
- 買ってきてからの接続だが機器の裏面は端子だらけである。しかし、多いだけで「わかって慣れてしまえばマニュアルを見なくとも、目をつぶっても出来る」程度のものである。PCが来ようがiPodが来ようが何が来ようが大丈夫である。
この位を知ってカタログを見たり、店に行けば選択も楽になるだろう。