私とPC

 1941年生まれの私だが、2011年現在でもう30年のPCとの付き合いになる。買ったPCは20台あまり(家族利用も含む)、当初はPC/ATだったが、1990年頃自営業になったのを機会にMacに切換(ソフトウェアのインストールなどの容易性から)、その後はMac:PC=2:1の比率で更新を続けている。もう何年かは購入が続くだろう。Macなのは「操作性で育ちがよい」からである。マニュアルなど見なくとも「こうなるだろう、ここにあるだろう」と言う推測と一致面が多い。
 とは言え、最近のパソコンの機能や速度を考えると、200キロ出る車は買ったが40キロ運転程度のものであると自覚している。PCや周辺装置に投入した費用はまあ500万円以上にはなるだろう。しかし、ここ20年以上でPCを使ったことによる生産性の向上(事務計算処理など)ではこの5倍以上の人件費節約をしているはずだから安いものである。1990年代に自営業になり、街の親父にPCを勧めると「(500万円という高級車に乗りながら、20万円ほどのPCを)高い」などと言っている人間がほとんどだったが、今はそんな時代遅れ人間も居ないだろう。私などは大幅に車を格下げしてPCを買っていた。

 PCとの出会いは1980年頃のことである。個人で利用できるPCがここまで進歩してきたからには使わなくてはと、数年で自分の部署に全部行き渡らせた。ただし、毎年新しいものを仕入れ、それは生産性が高い人に渡し、古くなったものはベテランやロートルにシフトとしたので3年ほどで管理職を含む全員に行き渡ることになった。周辺の部署にはPCなどほとんどなく「パソコンで遊んでいる」などと陰口を叩かれていたが「いずれわかる」と無視していた。自分でも機器を製造し、生産性(時間とコスト)を追求しなければならない製造業なのに随分とのんきな話である。
 その後7年ほどして間もなく50歳という数年前に自営業になったのだが、この頃ですら「俺はパソコンなど使わなくても会社で一生を過ごせる」なんて言う同僚や上司などがほとんどだった。それから5年ほどして同僚に会うと「パソコンも使えないやつは出て行け」というムードになり、皆焦って覚えていた。「だから言っていただろう」と言ってやった。1990年頃のことである。1990年代の半ばから、ホームページ閲覧と製作、電子メールなどでinternetを使い始めた。こんなことで後数年で一応internet歴20年になる。

項番 タイトル 内容
1 パソコンシステム 「パソコンは駄目だ」と言っている人、それは浦島太郎です。こんな説明はどうでしょう。ただ、キーボードの配列をおおよそ覚えるまでは努力しなければなりません。若い人なら2週間くらいでスラスラです。
2 データのbackupや冗長構成 何年かすれば寿命が来るHDDを心配もせず・放置して・対策せず、HDD障害で大切なデータの読み書きが出来なくなったり失ったり、何十万円というお金を払ってデータ復元や修理してもらった人を何人も知っています。
悪くは思いたくないのですが、修復業者から見ますと「相手は素人、言いなりの金額」がとれます。軽微な故障でも、重症と言ってもこちらはわかりません。バックアップHDDは1万円ほどですから、すごく高いものにつきます。