インターネット利用の基礎

 インターネットは多くの人が使っている。主な用途は、ホームページを見る、電子メールをやりとりする、などだろう。もし、加えて「ネットワークの概要」「インターネットの特性」などを知っておくとより利用が容易になるように思われる。これも私は、専門ではない。しかし、こんな風に類推している。これも皆が知っている道路網との比較で記述してみよう。

 道路とは「車のtraffic」である。通信は「情報のtraffic」である。だから、概念的には全く同じである。道路網は見える。通信網は見えない。だから、複雑なものと見なされ理解されないだけである。

項番 通信網 道路網
構成要素
    まあ、インターネットを例にしよう。
  1. 通信網の構成要素には、伝送路とサーバ(電話などの場合には交換局)がある。
  2. 伝送路には、様々な速度の伝送路がある。高速伝送路・中速・低速・・・加入者線(家から交換局)などがある。
  3. こんなことを考えると伝送路=道路、サーバ=交差点である。
  4. 道路をイメージすれば、通信網もわかる。
  5. 通信網の伝送路には、衛星・海底・地表無線・地表(埋設を含む)有線などがある。
  6. 流れるものが違うだけで何も変わらない。違いを見つける方が難しい。鉄道網も同じである。
  1. 道路網の構成要素には、道路と交差点(高速道路のインターチェンジなどを含む)がある。
  2. 道路には、高速道路・国道・県道・・・私道がある。

  3. ・・・
  4. ・・・
  5. 道路網にも空路・水路・地表(トンネルを含む)がある。
    ただ、こちらは電波では飛ばないから無線相当はない。
  6. ・・・
論理的と物理的
  1. 通信網では物理的に伝送路はある点を経由しているが、その点を通過して別のところに向かってしまう場合がある。物理的にはある点は通っているのだが、論理的にはその点は存在していない。こんな事で必ずしも論理網=物理網ではない。細いものだからどうでもできる。
  2. 例であるが、東京と名古屋、名古屋と大阪間に線路があるとする。名古屋で線路を結んでしまえば、論理的には東京と大阪間の線路になってしまう、ということである。
  3. こんな事で、通信の線路というものは一般の人にはわかりにくい。しかし、道路と同じなのである。
  1. 道路網では、そんなことはまずない。社会のインフラとして重いものだから、道路が交差する点にはほとんど交差点ができる。即ち論理網=物理網である。







構成要素を細かく考えてみる
  1. 伝送路がある。
  2. サーバがある(交換局=中継点)。
  3. 動いていない端末がある。
  4. 動いている端末がある(通信網を利用して情報を授受している)。
  1. 道路がある。
  2. 交差点やインターチェンジがある。
  3. 動いていない車が車庫にある。
  4. 動いている車がある(道路網を利用して物や人を運搬している)。

こんなことを前書きにして下記のように進むことにしたい。
こんなイメージがつかめれば、大方わかりやすくなるかも知れない。
項番 通信網 道路網
アドレスやURL 郵便物に同様に物や人の届け先住所である。 ・・・
パケット通信 パケット(Packet)とは小包である。これよりもっと小さな封筒はエンベロープ(Envelope)である。情報の長さをこんな風に表現しているだけのことである。 列車でも車でも限られた長さがある。列車はロング、車はショートのパケットと言えるだろう。
ネットワーク ある意味ではぐちゃぐちゃのものなのである。
電子メール SMTP? port587? 複数のプロバイダーと契約し、複数の電子メールあどれすを持ったとき、一時不便と思ったのだが、特定のプロバイダーを経由して全部を取り寄せられることがわかった。しかし、設定ではわからいことがあった。

リンク・・・インターネットのホームページなどでは、リンク先をクリックすると新しい行く先に跳んでくれる。一般の人には、極めて便利で不思議に感じると思うのだが「電話である人と話をし、それではあの人にと別な人に電話をかけ直すことと同じ」なのである。これを、クリック一つで代行した自動ダイアルに過ぎないのである。当たり前と言えるだろう。リンクとはこんなことで何の不思議もないものである。