快復状況

2006年      06年6月以降へ(文章記述:書くことも少なくなり)
「小さな臓器だから、なくなっても問題ないと考えてはいけない、やはり身体全体への影響があるものだ」と経験者から人伝えで聞く。そんな感じや何の変調だろうと思うことも確かにある(下記記述中)。約65歳で激しいことを出来たり、する年齢ではなくなったが、頭に入れておかなければならないだろう。でも、神経質になることもないだろう。 今までの経過を自分で観察していて、なだらか(リニア)に快復していっているというよりは、階段を登るごとく、あるいは階段を3段昇って2段降りるを繰り返すごとく、快復して行く感じである。後で快復に気付くからである。
    《年始めの総括》
  • 昨年10月の終わり(術後1ヶ月弱)には、尿もある程度は止まるようになっていた。そんなことから比較すると今の状態というのは、その時より「かなり楽に止まるようになった」という具合で、根本的な変化はない。歩行を継続すればまだ駄目である。
  • では、何が変わったかと言えば、歩行を継続したときの重苦しさはなくなり、漏れを我慢するときや底筋訓練をするときの痛もなくなり、止まりやすくなった、漏れも少なくなった、というところだろう。
  • しかし、よくよく考えてみれば「どの筋肉であれ快復などは簡単ではなく時間がかかるもの」である。手術である程度骨盤底筋にダメージを受けたのだから、この程度の時間がかかっているは当然なのだろう。「期待し過ぎた」ということだろう。
  • 「術後少々日数を経過したときの状態というものは、手術の一時的なダメージは消え、それなりの安定状態に達しているはずである。筋肉の急激な快復はなく、その状態を見れば、その後の快復というものはほぼ推定できる」のではなかろうか、お医者さんには手術とその直後の状況から「この人はこの程度の快復期間がかかる」とある程度は分かっているという気がする。

項目 年始め
1月
(術後約4ヶ月目入り)
2月
(術後約5ヶ月目入り)
3月
(術後約6ヶ月目入り)
4〜6月
(術後約7〜9ヶ月)
全 般
  • 正月に入り大きくは失禁以外は何もない。チクリなどの痛みもない。
  • 尿意をかなり確実に感じるようになってきた(無理に我慢をしなくても尿が溜まるようになってきた)、多いときには200cc以上は十分に溜まっているだろう。少々の溜まりの場合は、意識的に下腹部に力を入れないと出ないときがある。
  • 前立腺がなくなり膀胱と尿道直結になり、流れ抵抗が減ったため、時間当たり流量は大きくなった、
  • 夜間の用足しは退院後は尿瓶だ(はじめて;当初は体勢変化で失禁するので使用、今は寒いから使用)、用足し回数は夕食の種類・睡眠前の水分摂取・睡眠中の発汗によって大きく影響されるが2〜4回である。まれには1回もある。今は冬だが、術前より1,2回増えている感じだ。
  • 夜間の尿量は300〜600cc位で、それ以上のことは少ない。
  • しびれと言うことではないが、手足感覚に鈍感さを感じる、
  • 17日;妻と一緒に1日ドッグ;
    (1)血液検査で甲状腺の値に異常あり(一時飲んでいたカソデックスの影響を聞いたが、その場ではわからず)
    (2)胃のバリウム検査で異常あり(軽い自覚症状あるので何かあると思っていた;こちらから後日の胃カメラを依頼した)、
    (3)脂肪肝の危険あり(以前から食欲旺盛の上に肥り気味、最近は運動も控えざるを得ないから一層悪くなっているはずである)
    (4)PSA=0.01、
    ということだった。
    →→ その他の治療経過
    こんなことで、内科にかかることになった。ドッグ往復、ドッグ内での動き、その後の買い物なので良く動き、パッドには漏れも多かった。バリウムを飲まされ、その排出のために、水を沢山取るので、その分漏れも多い。
  • 《月初め》失禁と足腰の弱りは下記のごとく。
    尿の勢いが少々ないように感じている。膀胱に溜まる尿量は増えているのだが、パッドを濡らさないように頻繁にトイレに通う、そんなことで溜まっている尿量が少ないせいかと思っている。
  • 3日;外来(退院後3回目)2ヶ月前のPSA0.006と報告を受けた。
  • パッドへの漏れが少なくなるに従い、少しでも濡れていると(20cc以下程度)気持ち悪く感じるようになった。気持ち悪さも感じ方は相対的なもののように思える。
  • 《月初め》
    歩き続けると駄目なのは相変わらずだが、漏れは以前ほどではなくなっている。
    身体が急に熱くなるという現象は一時なくなっていたが、最近またまれに出るようになった。1月の1日ドッグで甲状腺ホルモンの異常を知らされた。昨年6月から9月にかけて飲んだカソデックスの影響かも知れないのだが、今総合判断は出来ていない。
  • 《月中》
    昼間はほとんど感じないのだが、夜寝るとき、寝ているときにふくらはぎが異常にだるい。原因不明である。
  • 術後からの食欲は旺盛だったが、最近は以前に戻った。腹も少々へこみ、体重もやや減った。
  • 《4月3日》;外来(退院後4回目)パッド数2〜4枚と報告し、PSA0.006以下と聞いて、また血液採取して帰ってくる。
  • 《5月》;今更どうこうということではないのだが、性欲をちょっと感じるようになった。勃起にはいたらないが、少々太くなるときがある。精神的な問題なのか?
  • 《6月5日》;外来(退院後5回目)パッド数1〜2枚と報告し、PSA0.006以下と聞いて、また血液採取して帰ってくる。
失 禁
底筋訓練
  • 小水をしたときに、残尿を搾ろうとして尿道を締めると、尿が飛ぶようになってきた。また、尿が用足し途中で止められるようにもなってきた、
  • 失禁は、動き続けていれば駄目だが、少々の動きの範囲ではあまり問題なくなった。座っていて、立ち上がるとき軽くこらえるだけで済むようになった。痛みもない。
  • 咳・くしゃみ・屈んで立ち上がる、のときなどの漏れも結構改善された(押さえられるようになった)、
  • 以前は屁をしようとすると尿も漏れた。大きな屁は駄目だが、小さな屁なら尿漏れなく出来るようになった。
  • 底筋訓練は10回(/度)×10秒×5回(/日)程度だろう。病院指定分は下回っている。尿道筋肉が強くなったのは直接感じないが、肛門筋肉が強くなったのは感じる。脱肛気味になることもない。とにかく「継続あるのみ」である。
    風呂場では(風呂桶内ではない;裸状態では漏れても問題はない)「膝を開いてしゃがみ10秒ほど筋肉を絞めて底筋訓練、立ち上がる、これを10回」という動作を繰り返している、ワーストケース訓練に思えるからだ、
  • 10日頃から;
    風呂に入ったとき、膝を上げられるだけ上げての足踏み歩行訓練を左右各50回開始した。足の付け根の弱り快復と底筋訓練を兼ねてのことである。でも、訓練をさぼりがちである。
  • 《月初め》
    怠け癖がついて、底筋訓練を怠りがちである。
  • 《月中》
    どうも訓練を忘れる。
  • 《月初め》
    怠け癖がついて日に30〜40回ほどの訓練しか出来ていないだろう。
  • 少しずつ良くなる→安心して訓練を忘れる、となりがちである。ある人と話していて「トイレに行った時やったら」と言われる。まだ、膀胱にたっぷり溜められる状況になく、ちょこちょこと1日に10回程はトイレに行く、その時にやればよいのだ、と思い開始する。
使 用
パッド数
  • 退院後の1月6日まで使用パッド数平均は、1日約8.5枚ほどであった(注1)
  • これが、正月以降は6〜7枚に減っている。枚数的には僅かな減だが、吸収量を考えると漏れ量はかなり減となっている(デスクワーク主体で)。
  • 12日;ここ数日パッドが濡れて気持ち悪いので交換するが、余り濡れてはいない。こんな状態でパッド使用量は6枚程度であり、もっと少ない時もある。正月からこの方動きが多く良い影響を与えているのかも知れない。感覚的に、パッドに吸収している量は総量で100cc位を考えると3%程度(100/3000)の失禁である。歩き続けることが多い場合は、こうは行かない。
  • 《月初め》多少歩き続けたりしてもパッド使用量は5枚程度になった。ただし、大量に尿が出る原因を作ったとき、大量の飲食など、の場合は少々増えることもある。
  • 《月初め》通常状態では、5枚程度にはなっている。
  • 《月中》2月末の3日間旅行などで動いたせいだろうか、やや良くなった感じがする。少々動いたときでも5枚程度、少ないときには3枚程度になっている。
  • 《当初》2〜4枚程度である。夜のパッドが翌日午後までもつことがある。ここまで来ると、失禁快復が気にならなくなりパッドがはずれるのは1年がかりと思うようになる。自営業であまり動かない生活が出来るのか焦りは感じない。
  • 《6月はじめ》静かにしている状態では、前日の夜風呂上がりに付けたパッドが翌日の風呂まで持つことがあるようになった。しかし、まだちょっとだけ漏れを感じる時がある。ゴルフなどの場合は2〜3枚を使うことになる。
歩 行
運 動
  • 正月3日間コチョコチョ動いていたせいか、足が軽い、自然に歩きが早くなっているのに気付いた、
  • しびれではなく、手足に力が入らない感覚(実際には力は入る)はまだ残っている、
  • 足首・膝・付け根など足の弱りを感じる。最近は付け根の弱りを特に感じる。戻すには、程々ハードな訓練が必要なのかも知れない。 
  • ゴルフスイングは全然問題ない、痛みなどは全くない、しかし、失禁でゴルフの正月明け即再開予定は諦めた、
  • 正直言って私は一日のほとんどを座って生活してきた、特に平成以降は自営業となったために、私の足腰の訓練は月数回のゴルフが主体だった。今は、ほとんどを座っている状態で訓練が出来ている状態にはないと言うのが正直なところである。
  • 《月初め》運動も歩行もまだ全然不足だ。筋肉の弱りで、ちょっと段の多い駅の階段を上がるときに片足で体重を上げるのがきつく感じる。特に足の付け根の弱りを感じる。
  • 《月中》地域仕事で動きが多かった。ちょっとした力仕事もしたが、足の付け根の弱りはかなりのものだ。
  • 月末に3日間旅行、目的地往復は飛行機だが、現地ではレンタカーでの行動。弱った足腰で荷物や歩きは結構大変だった。でも、1日5H程度は歩いているだろう。
  • 5日:術後はじめてのゴルフ(術後丸5ヶ月)、カート利用を選択、天気は晴天・微風、飲み物をあまりとらないようにしながらプレー、家を出てから帰るまでパッドの交換数は4枚、通常状態との変化はなかった。足腰の弱りを感じるのは勿論だが、足の付け根の弱りを一番感じる。左手の鈍りはパットに悪い。
  • 《4月》ゴルフには、いろいろな公私の仕事でなかなか行けない。
  • 《5/1》ゴルフ(カート利用)、
    《5/3》6キロほどの平地ハイキング、歩けば漏れは多くなるが各々実行中のパッド枚数は3枚程度、後の失禁具合は減るようだ。歩いていると自然に筋肉を絞めることが多くなり自然訓練になるのかも?
    《5/19》ゴルフ(カート利用)
    カート利用のゴルフを続けているが、漏れて膀胱にはほとんど残らない、ただし春になり発汗も多くなっているので、スタートから終わりまでのパッド数は3枚程度である。
    《年始めに安定状態に達し、今後記述なしと思われる事項》
  • 便通;元々快便の方だが、術後から一層そうなった、不思議である、
  • 前立腺がなくなり、大腸と膀胱が直接接する面が多くなったせいか、便の溜まりや臀部の圧迫が膀胱を圧迫し、小水を押し出そうとする感が強くなった、便意を我慢すると漏れが増える、
  • 術後から左足が寝て伸ばした状態で上がらなくなった(上げようとすると筋の痛みが入院中はあった)。痛みは退院時にはなくなり、その後上がり具合は少々快復したのだが、1月に入っても後遺症は残っている。右足以上に力を込めないと上がらない。腹腔鏡とは言え、筋との干渉があったのかも知れない、
  • 糸はほぼなくなった(自分でこれまでに毛抜きで5本ほど引き抜いたが痛くも痒くもなかった、中には溶けて細っているものもあった)。
  • 亀頭がただれて痛いことも漏れが少なくなるに従い全くなくなった、
  • 臀部の腫れを感じたり、パッドをしていることでの臀部の痛みもなくなった、慣れてきたと言うこともあるのだろう、外出時のパッド交換は面倒だが特に問題はない。
  • 足のだるさは少々ある。
  • ホルモンの影響は消えてきたように思われる(時々急に体温が上がるような気分になることはなくなった)。ホルモンのおかげか薄くなった頭が、ほんの少し復活かつ生え際が黒く(ホルモン使用後約5ヶ月;使用期間は9月末までの3ヶ月間)なったように思える。しかし、また元に戻るのだろう。昔は、脂ぎっていて時々ティッシューなどで顔を拭いていたのが、拭かなくなっていた。しかし、また脂が戻ってきた。
  • 食欲は術後直後程ではなくなった、体重は3Lほど増えている。減量作戦が必要だ。
  • 酒は、ほぼ毎日1合弱、タバコは1mgを10本以下、
    注1. (病状・手術状況・個人特性などで個人差大きいと聞いており私の場合)
  • 手術後4日程して尿道からカテーテルを抜いた以降使用パッド数は1日20枚以上だった。パッドへの漏れ率50%の感じであった。
  • 退院後は使用パッド数は急激に減っていったが、術後25日(10月末)でもまだ1日10枚少々を使用していた。ただし、パッドに吸収している尿量は50cc(感覚的だが入院中に量らされていたのでおおよそは把握できる)を越える場合も多かった。私の1日の尿量を3リットルとすると、500ccは漏れている勘定で、漏れ率=17%である。私はデスクワークがほとんどである。
  • その後は、徐々にパッドが濡れているのが気持ち悪いと強く感じるようになり、早め早めにパッド交換するようになり、吸収している尿の量は徐々に減っていた。多分、平均25cc位だろう。こんなことで、あまりパッド数は減らず感覚的には横這い状態だった。漏れ率=10%以下という状況だろう(12月末)。
  • この頃になり、パッド数が減ってきた印象になった。厳密に数えてはいないが、6〜7枚使用の状況である。歩き続けると漏れる状態は続いているのだが、それも少なくなってきたと感じている。
  • こんな平均が8.5枚/日というデータである(退院後87日、使用枚数は750枚)。
1月2日:動いていて右肋骨最下部をおかしくした。肥り・固く幅の広いベルトをしていて、かがみ込んだときに、ベルトと肉の圧迫で痛めた。ヒビくらい入ったかも知れず、かがみ込んだときなど痛みが少々あるが医者行きは必要ないだろうと1ヶ月ほど様子を見ていると完全に直った。こんなことを起こすのも肥ったことが原因である。

入院と手術へ  入院からの経過のまとめへ(05年10〜12月:表形式)  06年1〜6月(表形式)  06年6月以降へ(文章記述)
     05年10月へ  05年11月へ  05年12月